初の京都経営者協会×GLOCALコラボ「マインドチェンジセミナー」のレポートです!

「ダイヤモンドメディアの考え方」

こんにちは。京都産業大学二回生で、グローカルセンターでインターンシップをしている高津です。

10月19日にダイヤモンドメディアの武井浩三さんの新しい組織開発のセミナーを、京都企業で働く社会人の方に向けて開催するということで、アシスタント兼一人の受講者として参加させてもらいました

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▲開始前のMTGの様子(レポート作成にあたり、レクチャーを受けてます)

●セミナーの流れ

①開会

②メンバーの挨拶

③武井さんとダイヤモンドメディアについて

④ワークショップ

⑤ダイヤモンドメディアの考え方

⑥Q&A

⑦閉会

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②メンバー紹介

それぞれの個人の名前、今の気持ち、前回を終えて変わったこと、今日期待する事を紹介。

「ティール組織」、「ホラクラシ-」、「自然経営」の三つがパワーポイントに映し出されていたことにより、それらの言葉の意味が分からないという意見が多数出ました。

 

~感じたこと~

社会人の方でも、組織のマニアックな言葉は知らないことがあるということを知り、またそのような意見が出るほど、武井さんが独自のことをやっているのだと感じました。

 

③ダイヤモンドメディアの紹介

「ダイヤモンドメディア」

2007年9月設立 ITベンチャー企業 2017年ホワイト企業大賞

不動産など多岐にわたる分野で活躍されている企業です。

その中でも一番の特徴は、日本に数少ない働き方、組織の在り方(「自律分散型ネットワーク組織」)を実践されている事です。

~感じたこと~

IT企業なのに、不動産?!という疑問がまず出てきました。

また、もともと学生として、組織論の言葉には馴染みがなく、専攻も違い、触れたことがない領域だったので、自律分散型ネットワーク組織と言われ、この時点では話についていくのがやっとでした。

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④ワークショップ

このセミナーの肝は、このワークショップでダイヤモンドメディアが実際に行っている、「自律分散型ネットワーク組織」を体感し、そのあとにダイヤモンドメディアの働き方や、そのような組織がどのように機能しているのかを聞けるところにありました。

 

ワークショップ「Candy Dialogue」

手順①4~6人ごとのチームに分かれる

手順②○×10問クイズやじゃんけんセッション(チーム対抗!)

手順③正解したり、じゃんけんで勝ったりするとアメがもらえる

手順④そしてここからが本番

各チームゲットしたアメを1個10万円に見立てて、チームの中でそのアメを給料として分け合います。

又、なぜその分け方にしたのか、論理を明確にしてチームごとに意見を共有します。

(均等ありと均等禁止の2回議論)

ここで「自律分散型ネットワーク組織」が体感できます。

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均等に分け合うチームがほとんどですが、均等に分けた後、その余りをクイズの正解やじゃんけんでの勝ちに貢献した人にアメを多く渡すチームもありました。

均等に分ける事が禁止になれば、関わり度合、成功度合、立場、身の上、能力などあらゆる意見をもとに給料は分配されました。

~ワークショップで感じたこと~

貢献度って、聞こえは良くてもとても難しいんだなぁと素直に感じました。

なぜなら、貢献度と一口に言っても、目に見えるものと、見えないものがあると思ったからです。クイズの答えがわかった人、じゃんけんに勝った人は貢献したとはっきり言えますが、例えば、クイズで手がかりをひねり出した人は?じゃんけんで何を出すべきか考えそれを教えてくれた人は?

などを考え出すとどこまでが貢献といえるのか難しくなります。

また、じゃんけんで勝てば貢献したとして給料が多くもらえますが、負けたけど代表としてじゃんけんに挑んだ人はどうなのか。貢献とは言えないのか。

実際に学生として「じゃんけんにチャレンジしたことに対する貢献はないのか?」という意見も述べさせてもらいました。

この意図としては、もしチームのメンバーがじゃんけんにいくことを嫌がり、自分が渋々代表として出た時に、その場合給料は減らされるのか、貢献とは言ってくれないのか、を考えていました。

そして、何よりも、それぞれの意見や考え、思いをしっかり相手に伝えるための対話の重要性を学びました。これは仕事だけに限らないし、また仕事場において中央集権の組織でもそうでなくても、一緒だと思いました。

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⑤ダイヤモンドメディアの考え方

ワークショップで自律分散型ネットワーク組織を体験した後、ダイヤモンドメディアの働き方、考えを武井さんが力説しました。

武井さんが実際に実践している「Teal組織」、「ホラクラシー」、「自然経営」とは?

○Teal組織とは?

「社長や上司が業務を管理するために介入しなくても、組織の目的実現に向けてメンバーが進むことが出来るような独自の仕組みや工夫に溢れている組織」です

○ホラクラシ-

ホラクラシ-とはTeal組織の一つの方法論

○自然経営(じねんけいえい)

ダイヤモンドメディアが行っている組織経営の一つ。そこには生命体としての企業という考え方があり、最初に組織の設計図が無く、最適な形に組織が変容していくイメージであり、「流れに身をゆだねるような組織経営」。

 

武井さんによる自然経営の根本にある考え

→「今までの組織は機械的、私たちは自然/植物」

「会社自体のベクトル(方向性)が大切」

 

ダイヤモンドメディアの経営

→自律分散型ネットワーク型経営

・外界の影響に対しても柔軟に対応できる

・どこかが抜けても組織が崩れないようなサステナビリティ(持続可能性)がある。

 

武井さんの名言集:「会社自体がウィキペディア」

→組織のルールや方針はその時、その時に組み替えられていく。

 

「権力が無いことで、誰も会社をコントロールできない。つまりみんなでコントロールできる」

→給料をみんなで考え、みんなで決める。

社長や上司が管理するのでなく、個人で管理していく。

 

「長く続く会社が良い会社とは限らない。不必要な会社は無い方が社会のためになる。

 

~感じたこと~

今までで一度も聞いた事がない考え方であり、働き方だと思いました。

「誰も会社をコントロールできない」=「みんなでコントロールできる」という言葉が一番心に残っています。給料や会社のルールをみんなで決めることはとても難しいことですが、そこにその会社のみんながそのプロセスに関与する事が一番大切だと学びました。

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⑥Q&A

セミナーのメンバーから武井さんへの質問コーナー

1、何かあった時、責任は誰がとるのですか?

→誰がとるというような考え方はない。言い換えればみんなでとるとも言える

 

2、日本の企業は、ダイヤモンドメディアのような、自律分散型ネットワーク組織になった方が良いか?

→なった方が良い。いずれそうなるから。

 

3、会社の方針、理念がないのはなぜですか?

→予測できないものを予測するのは難しい。その時、その時で組み替えられていく

 

~感じたことと全体の感想~

二つ目の質問に関して、とても深く感じました。

また、そのような組織のシステムに移行していくためには、私たち学生もそれについて考え、学んでいく必要があると感じました。

 

武井さんの話を聞いて、まず日本にこのような会社があるのかと衝撃を受けました。

またセミナーの中での武井さんの言葉が、実際にそれらを行っているということもあり、心に刺さりました。

当然、今の日本の企業すべてに、ダイヤモンドメディアの考え方のすべてを、すぐに取り入れることはとても難しいと思います。しかし、そのような働き方、組織の在り方があることを知り、その中の何かをヒントにして、今ある問題点を解決することが出来るように感じました。

また、ダイヤモンドメディアさんの考え方は、仕事だけでなく私生活、人とのつながりのなかでも活かせると感じました。

高津 遥(京都産業大学 現代社会学部2回生)