【参加者】
1学期:京都産業大学附属高校2年生103名
2学期:京都産業大学附属高校2年生67名

【プロジェクトのミッション】
島原や京都御苑といった地域の文化を学び、留学生へのプレゼンテーションを実施する。

【活動概要】
次のステップにおける対応力や実践力を身に着けるため、高校2年生において「人間力講座」という授業を開講する。ここでいう「人間力」とはその名の通り「人と人の間に入ってゆく力、何かを為す力」、つまりよりよい社会、より幸福で平和な社会の創造に向けて現状の課題の克服に積極的に寄与して行ける力を指して言う。そういった力を育成してゆくために就業観、公共観を育み、実践的な課題発見、解決能力を養うプログラムを準備し、2年後の大学での学びと現代社会を直結させてゆく主体的な学習に力点を置くこととする。内容は講義・グループ討論・調べ学習・フィールドワーク・プレゼンテーション・レポート等々を予定している。
人間力講座は「社会系」と「国際・地域系」に分かれ、前者は高校生による京都の企業へインタビューをし、魅力発信レポートの作成。後者は島原地域もしくは京都御苑の魅力を発信することを通して、「人間力」と呼ばれる力とは何かを考えていく。

高校生が作成した資料

高校生が作成した資料

授業ワークシートの活用

授業ワークシートの活用

ブレーンストーミングの様子

ブレーンストーミングの様子

フィールドワーク

フィールドワーク

【活動の評価】
講座の導入段階では、京都に着目して京都独自の文化や観光などのテーマに関して調べて、大学に在籍する留学生を前に、プレゼンテーションをする取り組みであった。
事前調査や発表準備の時間的な制約、数多くのグループが発表するため短時間の発表など課題は残ったものの、生徒相互の意見交換でグループワークの糸口を感じ取り、「島原」へのフィールドワークにつながるきっかけとして意義ある展開であった。
地域フィールドワークとして取り組んだ、京都市下京区に位置する「島原」をテーマとした学習は、生徒にとって新鮮で大きな刺激となった。
特に1学期の「島原」をテーマとした講座で、「島原太夫」の講演と舞踊に接し、直に花街の文化や歴史を学んだことは大きな意義があった。
講演や事前学習で基礎的な知識を学び実施した「島原フィールドワーク」で、現存する「角屋」(重要文化財)や島原の町並みを体感したり、資料や現地で確認した内容をグループで精査しながらまとめて、成果報告会として発表した。この活動は、普段の学習ではできない活動として大きく評価できる。
但し、講座が月曜日開講のため、文化財である建造物の見学ができないことや、観光のため整備されすぎた町並みなど、事前学習とフィールドワークでの生徒の体感に差異が生じ、成果報告のまとめづくりに、生徒の創意工夫を欠いたものとなったグループもあり今後の展開に課題が残る。

(評価協力:京都産業大学附属高等学校 関義之 教諭)