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活動記録 (京都文教大学)

2013年度春学期「エクスターンシップ実習」JTB班授業報告

1. 実習先から提示された課題

首都圏在住のシニア世代を主な顧客とする、時代祭観覧と宇治観光をテーマにした1泊2日のツアー旅行の商品開発をおこない、提案する。

2. 実習概要

今年度は、4名で1つのグループを構成し(計16名、4グループ)、①実習先訪問までの事前学習、②提示された課題の探究、および企画立案(商品開発)、③実習先での企画提案、④事後学習、に取り組んだ。それぞれの学習内容等については以下のとおりである。

①事前学習[第1回授業~第5回授業]

実習先訪問(本年度は5/13)に向けて、上記「課題」の背景や商品開発に必要な知識の学習にグループで取り組み、その成果を10分で発表した。その際、「プレゼンテーション評価表」を用い、それぞれのグループの成果発表を他のグループが評価するようにした。

また、事前学習の成果をふまえ、実習先訪問時に担当者にあらためて回答してもらうために訪問時に手渡す質問紙を、授業時に指示した所定の様式に従ってグループごとに作成した。

  • 事前学習におけるおもな学習項目
    • 実習先企業の業界、すなわち旅行業界の近年の動向、および旅行業界が現在抱えている課題
    • 実習先企業にかんする基礎情報
    • おもな顧客対象として設定するシニア世代の近年の消費動向と傾向
    • 京都観光ならびに宇治観光の近年の傾向と課題
    • その他、時代祭や宇治にかんする基礎情報


②課題探究、および企画立案(商品開発)[第6回授業~第10回授業

実習先訪問時に担当者からあらためて提示された課題にたいして、首都圏で約50万部発行されている通販旅冊子『旅物語』への商品掲載を目指し、各グループでツアー旅行の商品開発に取り組んだ。計画的に行動すること、他者と切磋琢磨してより良い企画を立案できるようにすることなどを目的に、各グループの商品開発の取り組みににかんする中間報告も2度実施した。その際、本番を想定し、担当教員とサポート職員、他グループの学生から提案された企画の問題点を厳しく指摘するようにした。


③企画提案[第11回授業~第13回授業]

本年度は、株式会社JTB西日本団体旅行京都支店にて、第1回企画提案を6/21に、第2回企画提案を7/4におこなった(それぞれ10分のプレゼンテーションと実習先担当者による質疑とその応答をおこなった)。第2回企画提案は、第1回企画提案の際に実習先担当者から指摘された問題点や、企画提案を実践してみて自分たちで発見した諸課題を解決して臨んだ。

なお、企画提案の際は、プレゼンテーション資料として、パワーポイントスライドを用いた提示資料に加え、授業時に指示した所定の様式で企画書、および説明に必要な補足資料を作成した。

また、第1回企画提案、第2回企画提案に臨むにあたって、4グループともが、授業時間外に相当な時間を用いて、企画立案、プレゼンテーション練習をおこなった。

  • 本年度の各グループが提案した旅行企画のタイトルは下記のとおりである。
    • Aグループ:京都を感じにおこしやす!! ?五感で楽しむ京都・宇治の旅
    • Bグループ:京都"縁"祭り シニア世代の方に新しい出会い(縁)を大切にしてもらう!
    • Cグループ:時代祭・源氏物語をめぐるセカンド修学旅行(健康・体験・歴史をテーマに)
    • Dグループ:京都へ、おこし茶す…♥

どのグループの提案にたいしても、実習先担当者からは、一昨年度、昨年度よりもレベルが高いと好評価を受けた。また、東京にある企画部(『旅物語』の企画作成を担当する部署)からも、どの商品もツアー旅行商品としての完成度が高いとの評価を受けた。なお、2回にわたる企画提案の結果、商品化された企画は上記Cグループのものであった。


④事後学習[第14回授業~第15回授業]

第14回授業では、「グループワーク事後評価表」と「エクスターンシップ実習JTB班事後評価表(個人)」に示された各評価項目にしたがって、グループワークをおこないながら本実習の自己評価、相互評価に取り組んだ。つづく第15回授業では、本実習共通の「基礎力コンピテンシーのセルフチェックシート」と「実習終了コメントシート」を作成した。

なお、実習の成果については、各自、「事後学習レポート」を作成することとしている。

  • 本レポートは
    1. 課題の背景(事前学習等をふまえて記述すること)
    2. 課題にたいする具体的提案(①をふまえて実際におこなった提案について記述すること。課題にたいする自らの着眼点やアイディアも含む。)
    3. (2)に対する評価
    4. 実習の成果と評価

の4項目について3,600字以上で作成されるが、後に実習先担当者に提出することになっていることもあり、受講生には、いったん提出されたレポートの修正を幾度か求め、レポート作成の仕方の訓練もあわせておこなうことにしている。

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