NPO法人ミラツク代表理事である西村 勇也氏をファシリテーターに迎え、本事業の連携大学教員より、授業にPBL(Project Based Learning)を取り入れる上での現状と課題を発表してもらい、参加者が運営・ディスカッションなど現場ベースの課題解決のノウハウを共有できるワークショップを行いました。
日時 | 2014年10月6日(月)13:30~16:30 参加費無料・要申込 |
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場所 | 京都産業大学図書館ホール 〒603-8555 京都市北区上賀茂本山 |
参加人数 | 24名(事例発表時24名/ワークショップ時22名) |
内容 |
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ダウンロード | チラシPDF |
事例発表では、「専門とのリンケージや学生に対して教員がどこまでかかわるべきか」、「PBLに関わる企業や担当教員の協力体制や負担軽減」、「人間関係の中でプロジェクトを行っていく難しさ」などの課題点が挙げられました。
ワークショップでは、3名の登壇者を中心とする3つのグループに分かれ、「良いチームとは何か?」、「どのようにPBLを運営する教員を確保していくか?」「良いプロジェクトとは何か?」をテーマにグループディスカッションを行いました。
メンバーを入れ替えて2回行い、各グループで教員、事務職員、NPO職員、学生などの普段は棲み分けられるような分類の壁を取り払った意見が交わされた後、各登壇者がその成果を報告しました。
参加者が複数大学の教員、職員、学生、市民と多様であり、それぞれが発言する形でのFDであったため、多様な視点で、本音の話し合いができたことが収穫でした
また、プロジェクト科目が学生の人間的成長を促し、勉学への興味を引き出す上でも大変効果的であることは、報告者発表やワークショップの中で十分に確認できました。
プロジェクト科目を進める上で教員と職員の密接な協働が必要であることは、実際に現場に出ている誰もが指摘することですが、他方、どの大学の参加者も、さまざまな制度的障壁によって困難を覚えている実態も浮かび上がりました。
現場だけが孤立しない大学内環境作りこそが大きな課題であると感じられたワークショップとなりました。