本事業では、確かな公共マインドと冷静なビジネスマインドを兼ね備えた、地域経済を支えるグローカル人材を育成することを目的としている。その成果報告会である『第3回グローカル人材フォーラム』を、産学公連携を推し進め大学教育と地域経済の発展に寄与しつつ、学生自身の自発的学びを促進し「グローカル人材」を育む一環として開催する。
本事業では、確かな公共マインドと冷静なビジネスマインドを兼ね備えた、地域経済を支えるグローカル人材を育成することを目的としている。その成果報告会である『第3回グローカル人材フォーラム』を、産学公連携を推し進め大学教育と地域経済の発展に寄与しつつ、学生自身の自発的学びを促進し「グローカル人材」を育む一環として開催する。
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(要旨)地域資格制度の開発は、平成24年度大学間連携共同教育推進事業でスタートし、来年度で最終年度となる。現在、GPM資格の開発に取り組んでおり、GPM資格取得には、連携大学の教育方法を取り入れた基本科目であるPBLの受講が必要になる。PBLは、連携大学の方針と理念に基づき展開されている。学生は何をどう学び、問題意識を持ち、グローカル人材として即戦力となるのか。本フォーラムでは、グローカル人材の育成について、成果報告から有効性を確認していきたい。地域資格制度の開発は、社会に開かれた大学になることを目的に、先進的事例をつくることを目標にしている。本事業の産学官連携を積極的に進め、大学教育と地域連携のモデルになるよう願っている。
(要旨)雇用の質向上は、「やりがい」「働きがい」であり、就職後3年5年で成長実感、自己肯定感、適職感があるかである。第1に、「人が人を育てる」である。上司は部下に対し、教え合う職場作りが重要である。第2に、「仕事が人を育てる」である。変革創造を起こすリーダー育成は、外部と関わる学びや経験が重要となる。第3に、組織全体及び一人一人の「深く学ぶ習慣」である。変化の激しい時代は応用力が重要であり、「π型教育」が参考となる。第4に、「キャリア自律風土」である。キャリアと人生の管理可能性を組織に全面的に委ね、その見返りに生涯の予見可能性を会社から与えられた時代は完全に終わった。計画的偶発性理論が示す「習慣による確率への影響」といったキャリアコンピタンシ―が重要となる。自律的なキャリアを切り拓くかは、20代で所属する組織に大きな影響を受ける。周囲に自分で切り開く努力をする人がいる所に、身を置くということが理想である。
連携5大学より、グローカル人材育成を目的としたPBLの成果に関する発表・報告が行われた。
これらの報告は、各校の独自性が色濃く表れた多様なものだった。一方で、学生が社会人や企業人と直に接しながら、全力で実践的な課題へと取り組むことを通じて、自身のセルフイメージを更新させつつ、新たな学びの必要性を感じ取るという共通点も存在した。また、産学公の関係者および参加学生の間で、産学が連携して行うPBL型のプログラムが、変化の時代に適合した人材を育成する際に、極めて有効な手法の1つであることが共有された点も、学生によるPBLの成果発表の重要な意義であった。
第1部で行われた連携5大学の学生発表で、一番良い発表を決定した。共通の評価基準はなく、企業人と学生の自由な意見交換の中で連携5大学の学生発表を評価した。
評価のポイントとして、グローカル人材の趣旨に合っているかどうか、発表で提示された課題解決策の実現可能性が高いか否か、プレゼンテーションやスライドの完成度等、様々な意見が挙げられた。このトークセッションは30分に及んだ。
総括として、コーディネーターの黒宮准教授は「評価について考える際に、大学と企業の違いがあり、この違いを知ることは大切である」、「グローカル人材の観点から評価基準をつくりたい」ということを述べた。
「大企業・東京編重」、「型にハマった就活スタイル」、「一括採用」などの「ここが変だよ日本の就活」をテーマに、「新しい就職活動のあり方」について、連携校を中心とする大学生と企業人が8グループに分かれ、「あるべき未来の就活」についてワークショップを行いながら、企業サイド・学生サイドの本音が話し合われた。
前半は、WEB就職活動ナビサイトの課題、ネットエントリーシステムの確立による弊害、企業の効率重視の採用姿勢に対する学生からの問題提起など、各グループで与えられたテーマに沿って討議された。
後半は、8つの各グループから討議内容の発表があり、第3部のパネルディスカッション冒頭で報告する提言をまとめた。
連携校が取り組んだアクティブラーニングについて、その内容や成果を示したパネル13枚が展示された。プロジェクトのテーマは、まちづくり、労働法、企業説明会の企画、会社案内作成、市民参加論など様々で、パネルからは多彩な取り組みの中で学生達が課題に向き合い、活動する様子が生き生きと窺えた。どのパネルにおいても、課題解決を目指す過程の中で、学生の成長を垣間見ることができ、アクティブラーニングの成果が反映されていた。
今回のパネル展示では、アワード形式も導入され、パネルを見比べる参加者の姿が多く見られた。
冒頭、京都府立大学 杉岡講師より第2部トーク・セッション「新しい就職活動のあり方」について、8グループの討論結果の報告があった。
続いてパネルディスカッションではコーディネーターの中谷教授による本取組概要とGPM資格の紹介を経て、パネリストから「今の日本企業は若者が育つ場なのか?」「今の日本の大学は学生が育つ場なのか」「若手社員の育成について企業の抱える問題点」などについてディスカッションが行われた。その後、パネリストからGPM資格への期待が述べられた。
第1部で行われた連携5大学の学生発表では、佛教大学の『竹カフェ』が受賞し、パネル展示では、京都産業大学の『先斗町翻訳プロジェクト事業』が受賞した。
(要旨)大学と企業がよってたかって学生を育てていくという高橋氏の言葉に共感した。5大学の取組発表も、今年度はアワードという形になったがどれも甲乙つけがたく、調査活動から企業提案、成果報告会までの本事業における企業連携PBLの能動的手法やプロセスは非常に意味があると思っている。トークセッションにおいても年々活発化し、パネル展示でも積極的に意見交換がなされ、フォーラムの輪が広がっていると感じている。これらの部を経たパネルディスカッションでも、大学側、企業側、双方からの意見で「人づくり」のための連携が重要であることを再認識した。PBLの幅も広がり、オール京都の本取組が他の地域にも誇れるものとなっているのは嬉しく思う。