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2022.07.15

「”いい”会社じゃない。”ええ”会社になれないだろうか。」

「”いい”会社じゃない。”ええ”会社になれないだろうか。」

グローカル人材論特殊講義を数年前に卒業した山田と申します。現在は西村証券で働いており、今年の4月で社会人3年目になりました。 今回のゲスト講師は、弊社の代表取締役 西村永良社長です。呼んで頂きましたので、僭越ながらご報告いたします。

【会社について】 京都にお住まいの方は ー京都の証券会社・西村証券ー という地下鉄のアナウンスを一度は耳にされたことがありませんか?本店は四条烏丸の大丸百貨店の向かいにあり、京都と滋賀で6店舗展開しています。

【社長のこれまで】 現在の西村社長の姿からは想像が出来ませんが、10代の頃はバイトなどに明け暮れ、学業は二の次の生活を送っておられたようです。大学時代に短期留学でカリフォルニアへ行ってから、アメリカで生活したいと考えるようになります。 お父様との話し合いを経て、オレゴンの大学に通うことに。そこで西村社長は人生の転機となる人物に出逢います。 それはオレゴンの2名1部屋の寮で一緒になった、ルームメイトのベトナムの方です。彼はベトナム戦争で故郷を失った、いわゆるボートピープルでした。これまで学業をおろそかにしていた西村社長は、朝も夜も勉学に勤しむ彼の姿を見て「俺は今まで何をしていたんだ。」と自分の人生を見直すきっかけになったそうです。その後、アメリカの大学を卒業。大手証券に就職され、憧れのニューヨークで働くことになりました。

野村総合研究所 <ケースでわかる>実践パーパス経営 にも西村社長の取り組みが掲載されています!

【世界情勢の変化】 コロナウイルス感染拡大やロシアウクライナ戦争の勃発で世界を取り巻く環境は一変してしまいました。経済の視点から、今後サプライチェーンが大きく変化していくことは間違いないでしょう。 足元の円安やインフレの急加速で、日本の経済の行く末を案じている方も増えてきているようですが 「日本の産業は技術力が高く、コストもそこそこ安くて安全安心という強みがある。Japan as No,1と言われていた頃のように、再度脚光を浴びることが出来るかもしれない。」と見通しの明るさを語っていました。

【資本主義の限界】 日本は2000兆円の個人金融資産がありますが、その多くが現金預金になっています。他国と比べると圧倒的に投資に回っている資金が少ないのです。老後2000万円問題が大きく取り上げられたように、お金を運用していかないと老後の生活がままならない。政府も貯蓄から投資へと国民へ訴えていますが、なかなか浸透していません。 どうして日本だけ投資への意識が薄いのでしょうか。日本の金融教育がかなり遅れているという事もありますが、そもそも根本的に金融機関自体が信頼されていないという問題を抱えています。 金融はなくてはならないインフラであり、金融機関は本来黒子のような存在でないといけません。ですが、お客様に貢献することの対価としてのお金が、いつしかお金を稼ぐことが目的化してしまっており、複雑な商品や強引な販売などが蔓延り信頼感の低下に繋がりました。アダムスミスや二宮金次郎が唱えたように、道徳を失った資本主義は限界にきており、ウクライナ戦争やコロナがそういった今までのビジネスモデルが変わるきっかけになりそうです。

【西村証券のこれから】 お客様が求めているのは商品をきちんと理解できるか、信用出来るのか、といった当たり前の事です。そういったシンプルな仕事を積み上げていくことで自然とお客様の満足度は上がっていきます。お客様に貢献することで対価を頂く、本来の金融の在り方を西村証券では大切にしていきます。 私も入社してから驚きましたが、なんと西村証券の新たに口座開設される方の約半分が口コミによるものです。これは地場証券として地域の方に信頼され、貢献出来ている結果だと考えています。

いつもグラレコをして、受講生の気づきを深め学びを収穫する場づくりをしてくれているくるみさん

【さいごに】 「”いい”会社じゃない。”ええ”会社になれないだろうか。」地域に根ざした会社の社長らしい表現が気に入りました。 受講生の方の懸命にノートをとる姿。質疑応答で自然と挙がる手。授業後でもなかなか止まらない質問。居心地の良さ。相変わらずこの講義は”ええ”なぁと思いました。お邪魔いたしました。

授業終了後も学生から活発に質問がありました。山田君またいつでも来てくださいね!!

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